こんにちは、英語クマです。前回の記事(TOEFL Readingで高得点・満点を取るコツ②)では、自身で考えたTOEFL Readingセクション演習のコツを3点ほど共有しましたが、今回も数点に分けて、気を付けていたことを英語クマの観点からお伝えできればと思います。
演習の際に指標となる残り時間は覚えておいて、ペース配分を適切に調整する
2024年現在、TOEFL Readingセクションは大問2個で構成されており、大問1個につき設問10個から成り立っています。合計の制限時間は36分で、本番だとPCスクリーンの右上に残り時間が表示される仕様となっています。そのため、例えば「残り時間が18分」と画面に表示されると、それは1つ目の大問を終えていないといけない時間を意味しますね。
1問1-2分で回答する必要があり、TOEFL Readingセクションはとても制限時間が厳しいので、スピーディに回答する必要があります。そのためには制限時間への意識が大切になります。
例えば、自分の場合は残り時間に余裕が出るように、残り時間19-20分の段階で大問1を解き終えて大問2に移るように練習していました。加えて最後は必ず要約問題が出て、場合によっては選択肢の吟味にかなり時間を取られるので、最後に時間が余るように残り時間10分の段階で大問2も半分以上解き終わっているように調整していました。
1文が長くて複雑な文章(アカデミックな文章)を日頃から読み慣れておく
習慣としてアカデミックな英語の文章に目を慣らしておく、というのはTOEFL Reading対策の上で非常に大切なことだと思います。
例を挙げると、TOEFLのリーディング問題では、文章の中の長い複雑な1文にマーカーが引いてあって、「この文章を適切に言い換え・要約している選択肢は次のうちどれでしょうか?」という難しい設問が殆ど毎回出ます。そのマーカーが引いてある部分の文章読解だけが難しければまだ良い方で、中にはそれ以外の箇所も1文が長く、文法的に把握が難しい、という難解な文章が頻繁に出題されます。それらに沢山の時間を割いていると、必然的にタイムロス・時間切れとなってしまいます。
ですので、TOEFLリーディングセクションで高得点を取りたい!と思っていても、普段は少し易しめの洋書小説を読んでいる、となると文体が違い過ぎて、本番のアカデミックな文章で目が慣れず、スムーズに読み解いていけないということが起こります。もしくは全く英語を習慣として読んでいない、となると、英語の文章を頭からの語順で解釈する、ということも困難になり、読解が著しく大変に感じるのではないでしょうか。
上記を考慮すると、いつもの日常の段階から、例えばNational GeographicやScientific Americanの記事や、CNN News、TED’s talkのスクリプトなどに目を慣らしておくと良いと思います。それによってアカデミックリーディングの素地が知らず知らずのうちに出来上がり、本番で高得点を獲得するのみならず、他のセクションへの体力も温存できて、試験を受けるのが楽になるだろうと思います。
お勧めのTOEFLリーディング参考書
色々と演習のコツを紹介してきましたが、結局は問題集で沢山の演習を積むことで感覚的なコツが見についてくると思います。私にも、「この問題集を使うことで、演習量が順調に積み重なり、TOEFL特有の問題にも対処できるようになって、かなり自信が付いたな」と大きな進歩が感じられた、とっておきの演習本が1冊ありますので、ご紹介させていただきます。
それはTOEFL iBT® TEST リーディングのエッセンスです。この本の良いところは、文章のジャンルを意識して演習が可能であり、かつ解説が日本語で丁寧に書かれているところです。単語に関する問題だけは本番より紛らわしく難しい、と感じましたが、他は本番より平易に作ってあり、演習がスムーズに進むので日々のトレーニングにも良いリズムをもたらしてくれました。
因みに自分の持っている版は大問1個につき14問の旧形式の仕様でしたが、それを差し引いても価値ある良書だったと思います。1度解き終わっても、理解が完璧になるように日を置いて2回は読み直したと思います。この1冊に絞って対策を進めたおかげで、TOEFL リーディングセクションの点数が20点台後半で安定するようになったので、本当に感謝しています。
おわり
以上、また3点ほどTOEFL Reading演習のコツをご紹介しました。前回の記事(TOEFL Readingで高得点・満点を取るコツ②)とも併せて、今後の皆様の演習・試験対策に是非ご活用いただければ幸いです。