ジャパンタイムズ社説集2024レビュー

ジャパンタイムズ社説集2024は、ジャパンタイムズ紙の社説が選定・収録された書籍です。英語学習者にとって、時事問題への洞察が得られ、洗練された英語を学べる点で勉強になると考えられます。実際自分も読んでみて、非常に有用な一冊だと感じました。しかし、検定試験とは紐づいていないためか、ネットやSNS上では本書が紹介されている場をそこまで頻繁には見かけず、あまり使用している方も多くない印象を受けました。そこで今回は、ジャパンタイムズ社説集2024を英語学習に活用した感想を共有しようと思います。

読んだことないから興味で買ってみたっクマ。読むクマ!

使用した感想

この社説集を使用してみて、まず感じたのはその内容の豊富さと多様性です。政治、経済、文化など幅広いトピックが網羅されており、どの社説も深い分析と鋭い視点が感じられます。特に、各社説には背景情報や関連データが豊富に盛り込まれているため、日本語訳だけでも読んでいて非常に勉強になります。

また、掲載されている英語表現や語彙が特に参考になります。ジャーナリズム特有の洗練された言い回しなど、普段あまり触れることのない表現を多く学ぶことができます。これにより、自分の英語の引き出しを増やすことができると考えます。そのため、読むだけでなく、文中に出てくる時事用語をライティング・スピーキングに取り入れると更に有益と考えられる一冊です。普段の英語ニュース視聴だけでは記事やスクリプトを見返す習慣が付きづらく、アウトプットに役立てようという意識も中々湧かないと思いますが、この社説集では繰り返し同じフレーズ・語彙が出てきたり(hike 上昇, etc…)、典型的なニュース用語(retaliation, political fund, loose-money policy, etc…)が出てきたりと自身の日常英語にも活用しやすい仕様となっています。

加えて、特に英検対策をしている方には有益な一冊だと感じました。リーディングに加えて、ライティングセクションの良い試験対策になると思います。本書には英検ライティングの要求レベルより上の文章が連なっており、記事のトピックも英検ライティングの出題範囲と被る箇所が多いように感じ、取り入れるべき英語表現・語彙が随所にちりばめられている印象を受けました。

本書における不満は私的には特にありませんが、強いて言えば社説特有のテーマを俯瞰した、具体的でなくやや概念的な記事の集まりである点が読みづらいと感じる人もいるかもしれません。そんな方には日本語訳から読むことをお勧めします。各セクションの後ろの方のページに日本語訳が纏まって載っており、それを読むだけで、ある程度の背景知識が備わって英語でも読みやすくなると思います。

また、本書には無料音声サービスがついており、アプリでダウンロードできますが、これは「ジャパンタイムズ紙の社説を音源化したもの」であるため、話し言葉ではなく書き言葉で話されており、その点で記事の音声を聴くと違和感を覚える方も多いのではないかと感じました。文法が複雑で長い一文が出てくる点・元が硬い文章である点はニュース動画と大きく違いますが、硬い表現に即応する練習にはなると思いますし、音源で大意を掴んでから精読したい人には非常に役立つと思われます。

本書の具体的な学習方法

この社説集の活用方法としては、以下が例として挙げられると思います。。

  • シャドーイング — ナレーションに合わせて発声してみる
  • 語彙の整理 — 知らない単語や表現を書き留めたり収集して語彙リストを作成する
  • ディスカッション — 読んだ内容について英会話でディスカッションしてみる
  • エッセイの執筆 — 読後に自身の意見をまとめたエッセイを書いてChat GPT等に添削してもらう

因みに私は、無料音声を聴く→日本語訳を読んで背景知識を付ける→英文ページを読んで表現を学ぶ、のように使用しています。ボリューミーな一冊なので、本棚に置いて気が向いたら手に取る、位の頻度でのんびりと使用しています。中には知らなかった時事もあり、トピックも多様なので、飽きずに続けられています。慣れてきたらエッセイなど書いてみたり、独り言で英語を使って記事をサマライズする練習などしてみようと思います。

メリットと懸念点

使用してみて感じたこの教材のメリットと懸念点を以下にまとめました。

メリット

  • 時事問題に関する知識を深めることができる
  • 洗練された英語表現を学べる
  • 多様なトピックが収録されており、飽きずに続けられる

懸念点

  • 政治経済関連は予備知識が無いと難しい内容の記事もあり、初心者が最初から英文ページの読解に挑むと困難な場合があると思われる。
  • 網羅するトピックが広いので、社説の内容が一部の読者には興味を引かないかもしれない(例えば、日本の映画・ポップカルチャーに関する記事があったが、私は現状興味が無くて殆ど読んでいない)。

クマも気分で読んだり読まなかったりしてるけど、まあ結構面白いっクマ。皆にもお勧めっクマねぇ。

まとめ

ジャパンタイムズ社説集2024では、時事問題に対する理解を深め、高度な英語表現を学ぶことで、自分の英語力を一段と向上させることができると思います。この記事が英語学習に興味のある皆様の参考になれば幸いです。