英検一級は難解な語彙問題の比重が大きいこともあり、もはや旺文社「でる順パス単」は難単語の知識0から対策を始める者にとっては“合格に欠かせない参考書”といっても過言ではありません。自身も受かるまで繰り返し使った参考書であり、思い入れのある本ですので、今回は使い方や使用感についてレビューしていきたいと思います。
使った感想
上記の通り英検一級合格に大きく寄与する参考書ですが、収録されている語数が2000語以上と非常にヘビーでした。ほぼ全部覚えた、と自信を持って言えるようになるまで何ヵ月か費やしてしまう位の本ですので、長い目で地道に暗記するのが吉かなと思います。
あと、単語の例文集も収録されており、こちらも文脈の中で単語を覚えるのに非常に役立ちます。ただし、当たり前ではありますが1語につき1文しか載っていないので、違う用法・文脈で試験に出題されて間違えたことも私はありました。慎重に勉強するならば、一級レベルの単語が載っている英字新聞・ニュースなどを日頃から読んで目を慣らしておくのが良いのだろうと思います。
パス単を使った学習法の一例
まずは50-100語ずつ、音源を聴きつつ目を通して早いうちに一周慣らすところから自分は始めました。慣れてくると徐々に見覚えのある単語がチラホラと出てくるので、今度は覚えてない単語をマークして限定し2-3周しました。
あとは適宜、日々の忘却のせいで覚えていない単語を気づき次第覚え直していく、という作業を試験日まで繰り返しました。収録語数が非常に多いので、数日も放っておくと何かしらの単語を直ぐに忘れてしまいます。
気が向いたら、語彙問題のパートだけに絞って過去問も解きました。7-8割取れていればひとまずOKかなと考えるようにしていました。
また、直前期はライティングや面接の練習など、他のセクションにも時間を割く必要があるので、必然的に語彙の勉強時間は減ります。単語帳をCover to Coverで眺めるのは時間もかかり非効率だと思ったので、あらかじめAnkiなどの単語帳アプリに単語を入力しておいて、効率よく確認ができるようにしていました。
まとめ
上記の勉強法で、本番では多少分からないところがありつつも、語彙問題のセクションでは特に不安を感じない程度の感触で解き進めることが可能となり、無事合格しました。英検の語彙問題は難しいし、根気のいるセクションだと思います。上記レビューが学習を進める皆さんの参考になれば幸いです。